ウンウン 月間ミニコミ誌 制作:株式会社クラウン営業部

菊薫る季節、初霜の知らせが届くようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
秋も一段と深まり、旬を迎えた美味しい秋の味覚が並ぶこの時期は、ついつい食べすぎてしまうという方も多いのではないでしょうか。

食べ物だけでなく、11月16日には『ボジョレー・ヌーボー』が解禁されます。ボジョレー・ヌーボーとはフランスのボジョレー地区でその年に収穫されたブドウで造る新酒のことですが、解禁日の0時丁度に解禁されるため、日付が一番早く変わる日本では、毎年大きなイベントして話題になっています。

渋みが少なく、爽やかな口当たりが特徴となるため、普段ワインを飲まれない方にも良いかもしれません。

これから迎える本格的な寒さの前に、美味しい秋の味覚やワインでお腹も心も満たされてみてはいかがでしょうか。

上椎葉ダムに思う

この社報を読まれている皆さんは「上椎葉ダム」についてご存知であろうか。

九州の山深くに位置するこのダムに関心を寄せる方は少ないと思うが、ダムに関する設計や施工に携わっていられる方なら耳にすることがある程に有名なダムではないかと思っている。

上椎葉ダムについて、インターネットからの情報を箇条書きする。

  • 1. 所在地は宮崎県東臼杵郡椎葉村
  • 2. 戦後日本の電力確保のために昭和25年(1950年)に着工され、
    昭和30年(1955年)に竣工。
  • 3. 堤高は110.0m、堤頂長は341.0m。
  • 4. 100mを越えるアーチダムとしては、日本で最初のダム。
  • 5. 昭和29年9月の台風12号の豪雨に対して、ダム本体は無傷であった。

昭和44年(アポロ11号が月に軟着陸した年である)秋、私を含む4名のメンバーが、熊本県の緑川ダムから熊本県内最高峰の国見岳(標高は1739m 九州内では2番目に高い)を登り、五木村から人吉に抜ける4泊5日合宿を行った。
緑川河畔で一泊したメンバーは早朝に内大臣橋(橋長200m、中路式トラスアーチ橋 実に優美な橋である)を見上げながら登山を開始し、途中2名のハイカーと会ったのみで2日目の夕刻に国見岳山頂に立った。

九州の地図を広げて頂ければ有り難いが、国見岳は九州のほぼ中央に位置し、その眺望は九州を征服した感を醸し出す。北方には九重山系をバックに阿蘇外輪山、阿蘇5 岳が正に足下に広がっている。東方は宮崎平地の先に太平洋が遠望できる。南方には遠く霧島連山からの噴煙が確認でき、西方は熊本平野の先に有明海が広がり、その先には雲仙の山々が見えたはずだが、今では記憶には残っていない。
下山ルートでも2パーティー(3人)と言葉を交わしただけで無事五木村の下りてきたが、この下山道の途中で上椎葉ダムの堤頂を通る。ダムの上から下流側を見下ろすと100mを越える壁は正に圧巻であった。

上椎葉ダムについてはその大略を先に示したが、特筆すべきはその設計・施工時期だと思っている。現代の我々は机上に電算機を置きソフトを使って難しい設計がこなせるが、戦後間もない時期に設計者が手にしていた計算道具は多分算盤と計算尺のみだったと思われる。
ダムの安定性、安全性について計算書の1行1行を算盤と計算尺で確認し、このアーチダムを造り上げた技術者達の叡智と努力には感嘆を禁じえない。
キーボードを叩き短期間で構造物を形作る現代の設計技術と比較すると隔世の感がするが、ダムの竣工を迎えた時の担当者等の感動、感激は計り知れない大きさであっただろうと思われる。
我々も報告書や設計図の1行、1文字の意味を感じながら設計に携わりたいのものである。

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